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2016.04.14 Thursday

激レア 銘木ボールペン と ジャクルシー 財布


もう二度と入手出来ないだろうと思っていたジャクルシーレザー、

通称ワニトカゲ、

ワシントン条約で流通が規制されて何年経つんだろうか?



先日東京に仕入れに行ったとき、知人に紹介してもらった爬虫類皮革屋さんから情報をゲット。

その革屋さんの知り合いの革屋さんが代替わりして倉庫を整理した際、

手付かずの一角があったそう、

先代が残していたジャクルシーを発見!

ちょうど売り先を探していたらしく即購入!!


爬虫類皮革はあまりよくないものだと穴だらけだったり、傷が多かったり、

保存状態が悪いと手で引っ張っただけで避けてしまうものもあり、見極めが重要。

今回のものは超一級、革屋さんもこのグレードは今後お目にかかることはないねと。


で、早速作りました。

長財布


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かなり高額商品にも関わらず、以前作ったものは割りと早くに完売。

以前のものは内側にヌメ系のカーフやステアを使ってハリのある作りにしましたが今回は

内側をクロムなめしのディア(鹿革)とクロムなめしのカーフ(仔牛)

を使って製作、どちらもかなり柔らかく特にディアは高級手袋に使われる、フワフワの素材。



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ちなみに作る技術としてはクロム系の柔い革ほど扱いが難しく、ヌメ革のような硬い革ほど扱いやすい。

あとみんな割りと知らないのは、ヌメ革とクロム革では圧倒的にクロム革の方が強い!

作り方によっては気をつけないとヌメ革は簡単に裂けやすい。

財布の場合、0.1mmくらいに薄くすることがあるけど、

0.1mmの革はフルタン(タンニン100%)の場合、紙みたいにピリピリっと裂けます。


もちろんどっちを取っても一長一短。


今回は世界のトップブランドに倣ってクロムレザーを使用、

紫色のカーフはエル○スが使う、ドイツ ワインハイマー社の革。


ちなみにクロム革は経年変化をあまりしません、汚れや傷も付きにくく

綺麗な状態を保てます。

世界のトップブランドが使用する理由はこれです。




革を扱う人でも特性をあまり理解してない人が多いので敢えて力説してみました。

商品はこちら




さて、話は変わって次はレア木材の銘木ボールペン。


色々なレア材があるが、やっぱり国産で一番分かりやすいのが、「屋久杉」

先日仕入れた屋久杉を製材してボールペンをいくつか作った。

厚さ40mm 縦横400mmくらいの板材をばらした。

屋久杉と一口に言っても個体差が大きく、木取りの仕方によっても全然違うものが出来上がる。


その中から会心の1本が出来た。

髄(木の中心)に近い脂壷(脂分が固まった所)から





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四方に光明(屋久杉の部分的に光ると場所を「こうみょう」と言います)が入った奇跡の1本!!!


他の屋久杉ボールペンより倍以上の値段で店頭に並べてました。

個人的には倍以上でも安いくらい。

革と違って木の模様は不確定要素が大きいので、

狙っても出来ないことが偶然出来たりします。

このボールペン狙って木取りしたけど、狙った以上のものが出来た。

こういうのは正直売れなくても良いと思っている。

あまりに気に入ったので手元に置いときたくなる。

ショーケースに並んでるだけで満足する。



うちは工房兼ギャラリーになってるので気に入ったものがあればその場で買える。

市街化調整区域の田んぼの真ん中にあるギャラリーなだけあって、

来るお客さんの99%の人の感想は小声で「たかーい」

気持ちも十分に分かる、田んぼの真ん中で高級品を買う意識など持ちにくい。




東京に上京して最初に働いたのは港区青山、最寄の表参道駅まで歩いて2、3分。

あそこで売ってたら

「このショーケースに並んでるペン、全部ください」

くらい言われそうだけどな〜   

と、妄想してしまう。



話が逸れたが、昨日仕事の用事で来られた方がついでにギャラリー見たい、

とのことで見てもらった。


何の迷いもなく「これください」

と会心の1本を指した。

あまりに突然だったので思わず、

「こういうのもありますよ」

と20倍以上も金額差がある

革巻きのボールペン(1200円)を薦めてみるという訳の分からない接客をしてしまった。



結果、屋久杉のボールペンと革巻きのボールペンを両方買っていかれた。

あまりに気持ちよく買い物してくれたので、

ただでさえ値段的には安いと思っていた会心の1本をさらに安くして売ってしまった。


なんかこういうのって、職人あるあるじゃない?




まぁそんな高級品も普通に売ってる田んぼの真ん中にある

「工芸産直市場 手光」

をよろしくおねがいします。




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2016.02.18 Thursday

銘木 ボールペン 

なんだか最近やることが多すぎて休みが全然取れて無い、

ボールペンの販売もネット上でぼちぼち始めてみた。

本来なら自分の販売サイトで売るべきところだが、販路の拡大を考えてヤフオクに出している。

しかも恐ろしいことに1円出品!

落札日には一応競ってもらってるが、本来の販売価格の30%から半値くらいで落とされている。

商売的には全く合わないがヤフオクでは鍛えられる。

なんといっても趣味で物作りしている人と戦わなきゃいけないので価格破壊が尋常じゃない。

ほとんど材料代くらいで落札されている人もいる。

物作りを生業としているものにとっては非常に厳しい場だ。

その代わりに何を求められているかが良く分かるし勉強になる。

自分のブランドのスタートが百貨店だったのでヤフオクで売るなんて当時は考えられなかったが、

やってみるとなかなかに面白い。

ちなみに今まで落札されてきたものはこんな感じ






「屋久杉の摺り漆」









「神代栗の木地仕上げ」






「楓糸縮みの摺り漆」






「島桑糸縮みクリア仕上げ」



かなり激レアな材料ばかり使ってるけど落札価格はなかなかに厳しいものがある。


「銘木 ボールペン」 ってキーワードでこのブログを見てくれている人も結構いるみたいなので


飽きられないように、もう少し発信していきます。



ちなみに明日落札予定日になっているのは、





「花梨瘤材クリア仕上げ」







「神代栗根杢 クリア仕上げ」






「屋久杉 一眼杢 クリア仕上げ」



ご興味ある方は是非ウォッチリストへ!!!


驚異の激安価格で入手できます!!!









べぇ〜〜〜。


 
2016.01.21 Thursday

物の価値

もの作りを生業にすると、

その作っているものを日常的に使うかというとそうでもない。

出来の良いのは売って、あまり出来が良くないものは安く知人に売ったりする。

結果手元には、ほとんど失敗したものが多い。

そんな中でも時々お気に入りを日常的に使ったりもする。




普段使いしているヒマラヤ杉の摺り漆のお椀がシンクに置いてあった。




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逆さまに置いてある、


開けてみると、



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冷や飯の蓋として使われていた。


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よく見ると結露していたので役にはたっていたみたい。



値段をつけると1万5千円くらいになりますが、


使い方次第では、



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トーマスのお皿の蓋として活躍します。






ところで個人事業主にとって一年で最も憂鬱な時期がやってきました。

確定申告

その作業を考えると気分が落ち込みますので、そんなときは楽しい動画を見て気分を盛り上げます。




 
2015.11.28 Saturday

銘木 ボールペン

JUGEMテーマ:文房具・ステーショナリー

最近狂ったようにつくっております、ボールペン。

貯めに貯めた木の希少材コレクションを使って作りまくってます。

このペン作り形にすることよりも仕上げの工程に手間がかかります。

一般的に木軸のボールペンはカルナバ蝋を表面に塗って自然な艶で仕上げるか、

瞬間接着剤でコーティングして鏡面仕上げにするかのどちらかが主流です。

この方法であれば手間もかかんないし量産も楽勝です。

これでも十分に良いものは出来るのですが、やはり漆の独特な深い艶を知ってしまうと、

やっぱ塗っちゃいます。

 

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樹種は神代栗、天然記念物の老楠、桑の糸縮み杢、楓の縮み杢、タモの縮み杢、

ウォルナットの根杢、樹種が分からない瘤の葡萄杢、台湾桧、屋久杉、神代桑、

マニアが見たらヨダレものの激レア材だが、そんなマニアが福津市まで来るのだろうかと、

疑問を抱きながら作っております。



上の写真、漆を塗り重ねている途中です。

もう何回塗っただろうか、

体質的に漆に弱いので、もう何回かぶれただろうか、

アレグラとステロイド剤のハードユーザーです。

ステロイド剤の使いすぎによる後遺症は恐ろしいです。


ヒゲが濃くなるそうです。


今日も漆を塗り終わったのでお手製のムロ(漆を乾かすための収納庫)に入れて作業終了。

次回の「工芸産直市場 手光」には出せるかな。






自分が作っているものは革小物、漆塗りの器、ボールペンなど贅沢品なのに

自分の日常には贅沢さのかけらも無い、まぁそんなもんですよね。















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2015.11.16 Monday

今日からペン職人になります。



さて、始まりましたペン作り。


ペンを作るとは言ってもペンの軸を作るんですが、

この部分をペンブランクと言います。

今日は1日ペンブランクの製材をしておりました。

今後販売する予定の予告としてちょっとご紹介。



まずは「橡(トチ)」の縮み杢
木目は長辺(写真でいうと横方向)に通ってますが、キラキラした模様が縦に入っています。こういう模様を縮み杢といいます。
橡の魅力は白さ、(写真は濡らして撮っているので黄色っぽく見えますが)
染めても面白いかも。

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肥松(コエマツ)」の脂壷(ヤニツボ)、
老木の松で松脂が以上に多い木、その中でもごく一部に脂だまりが出来る場所を脂壷と言います。
写真じゃ分かりにくいけど脂の部分は半透明で光が透けます。大木からでも少量しか取れない希少部位。


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(タモ)」の縮み玉杢 
突然変異的にいくつかの樹種にできる模様、板の状態で見ると所々玉模様が見れるが、さすがにペンブランクサイズだと
ちょっと分かりにくいかも。







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「神代栗(ジンダイクリ)」
樹種の名前の頭に「神代」が付くものは全て何らかの原因で土中に1000年以上埋まっていたもの
元の木の色とは全く違う色になるのが特徴、特に神代栗は真っ黒になる。



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「楓(カエデ)糸縮み杢
縮み杢というのは縮み方の幅が狭ければ狭いほど価格も高くなる。この素材の縮み方はかなりのもの。



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「楠(クスノキ)」縮み杢
この楠はちょっと一般的には入手ができない、県指定の天然記念物。ある神社の御神木だったもの。
恐らく台風が原因で倒木したもの、神社から買い受けた人から別の人に手渡ってその後ウチにやってきた。
元(根に近い部分は)入り組んで歪んだ木目になっている。


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「神代杉(ジンダイスギ)」
ジンダイスギは茶神代と黒神代がある、この木は写真では茶色っぽく見えるが、実際には完全なグレイ。
いわゆる黒神代。神代木の中では割りとメジャー。


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「台湾桧(タイワンヒノキ)」
とても稀少な木、現在は伐採禁止。屋久杉を超える樹齢、千年なんて当たり前といった感じ。木目の密度が
尋常じゃないくらい細かい。とても良い匂いがする、個人的には数ある木の中でナンバーワンの香り。
老木の針葉樹には広葉樹には無い独特の良さがある。



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こんな材料を使って製作する予定。


次回の「工芸産直市場 手光」にてお披露目。







あ、間に合えばね。





(キラーウインク)





 
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